この文化を伝えたい 保管されている背守りの着物を見て
背守りの文化を知れば知るほど、
この文化を残したい、伝いたいという思いは強くなる。
本物を見たい…
そして、2015年11月、願いがかなった。
着物は、本堂とは別の室温が管理された保管庫に保管されていた。
はじめに見せていただいたのが「百徳」と言われるもの。
古いものは江戸時代のものだそうだ。美しい。
「百徳」とは、子育ちのよい家や長寿の年寄りから端切れをもらい集め、
百枚を丹念に綴って子どもに着せると丈夫に育つという風習があった。
(中略)百人、すなわち多くの人々から徳をいただき、
その加護によて無事な成長を願ったのだろう。
(『背守り ― 子どもの魔よけ』 (LIXIL BOOKLET)より引用)
「百徳」に背守りをつけているものもあれば、普通の着物に背守りをつけているものがある。
ただ、糸で縫われているもの、アップリケのように、別の布で作ったもの
模様もさまざまだ。
子どもたちが本当に着ていた着物なので、襟は汗、着物の前は食べこぼしなどで、
保管が難しいとのこと。
この文化を伝えていきたい…
現在、真成寺に奉納された着物は、有形民俗文化財として、保管されている。
その数966点。1点ずつ写真をとり、
「真成寺奉納産育信仰資料 有形民俗文化財 調査カード」
にまとめられている。
真成寺を訪ねてから3年。
あのときに、孫育て・ニッポンでプロジェクト化できたらと作ったロゴが
やっと、お披露目できそうです。
次回は、ロゴのお披露目と、みんなと一緒に「背守りちくちく」ができる場所をご案内したいと思います。
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