背守りとの出逢い その1
東北へ行ったときのこと。地元のばぁばが
昔は手仕事しながら、
舅、姑、だんなの愚痴、子育てのことよう話した。
最近の人は、何もせんとただ話だけするから、
「ただ、くっちゃべってきて」となる。
食べるもの、縫い物、何でもええから、
手仕事しながら話すとええのになぁ。
その言葉が頭からずっと離れず、子どもから高齢者までできる
手仕事を探し続けた。
出逢いは、2014年8月。
雨宿りで入った建物に1枚のチラシが置いてあった。
「背守り 子どもの魔よけ 展」
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_002767.html
背守りという言葉は聞いたこともあったが、実際に見たことがなく、
大雨のなか会場のLIXILギャラリーへ向かった。
これだ。と思った。
(撮影がOKだったので、資料にとたくさんの写真を撮った。写真は当時のもの)
帰りの電車のなかで、購入した本を読む。読めば読むほど、背守りに惹かれた。
背守りとは? 『背守り ― 子どもの魔よけ』 (LIXIL BOOKLET)から、背守りの説明を引用する
「背守り」とは、「産着の後ろ襟下につける縫い飾り、飾り物。これをつけることによって申請時に災いがかからぬように願う呪(まじな)いである。(中略)魔除け・虫封じの呪いでもある。(『日本民族大辞典』)とあり、「魔除け」や幼子の健やかな成長を祈る心の形象化されたものととらえられている。霊魂の不安定なおさな子は、背から魂が抜けたり、そこから魔が入り込むとされ、産着などの一つ身の着物の後ろ襟から背中などに施された飾りである。
どうしたら、背守りを手仕事として、人が集うようにできるのか。
ネットで検索したら、『背守り練習帖』というのがみつかった。
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